リトープス夏の休眠期を過ぎて、9月に水やりを開始しますと、収縮していた根が 元通りになるのと同時に、乾燥によって萎びていた葉がふくらんで 球体を持ち上げてきます。 9月初旬から11月中頃までは、生育の周期の内で最も旺盛な生育を して、結実開花をします。(水は月に2~3回程度あげてください) 結実をした11月中頃から、一時生育が中断したかのように見えて、 球体にシワが入ったりすることもございますが、実は内部に新しい葉が 芽生え、新葉は旧葉の水分と養分を吸収して、活発に成長をしている時期 なのです。 この時期は、出来るだけ早く旧葉の水分を吸収し終えるようにしてください。 つまり、乾燥気味に管理します。 (水やりは月に1~2回にして下さい。) この時期に水を与えすぎますと、新葉の中にまた新葉ができて2重脱皮 してしまいます。3月下旬頃から、いよいよ新葉が根から水分や養分を 吸収し成長する時期で、新葉が完成して充実した姿になります。 (この時期は、根からの水分が必要になりますので、お水は月に2~3 回に増やしてください。) 以上のように、水やりは他の植物に比べますと極端に少な目です。 かわいがりすぎてお水をあげすぎますと、根グサレの原因になりますので 、注意してください。 夏(6月くらいから)は完全に断水されている方が多いのですが 高温のために乾燥しすぎているので株が萎縮しないように、月に1回の 水やりと3日に1回くらい夕方に土の表面がしめる程度に、 軽く霧をふいてやります。 ■植え替え リトープスは毎年植え替えることはなく、2~3年に1回で十分です。 1年を通して植え替えはできますが、最適期は8~11月と、3~5月です。 用土は排水性の良い物を使い、有機物を含む通常の園芸用の土や堆肥などは 避けてください。肥料はマグアンプを少量混ぜてください。 ■温度 リトープスは蒸れる暑さに弱いのですが、寒さに対する抵抗力は強く、 室温が零下にならなければ全く心配ありません。 冬の寒さにはとても強く無加温でも越冬しますが、霜にはあてないように してください。 ■害虫 最もつきやすいのは根ジラミと、根部に寄生するカイガラムシです。 植え替えの際に発見したら、オルトランなどを少量混ぜ込んでください。 リトープスは太陽と風の子で特に風は大好きです。 真夏の休眠期は蒸されないように気を付けて、直射日光を避け雨がかからない 北側の半日陰でなるべく涼しく管理してください。 室内でしたら扇風機で風を送ったりすることも有効です。 |